【浅草】酉の市の歴史、見どころ、日程・場所などをご紹介!

スポンサーリンク

浅草の「酉の市」(とりのいち)をご存知ですか? 浅草・酉の市は、商売繁盛にご利益があると伝わる浅草のお祭りです。初冬をあらわす季語として使われるほど有名で、浅草の冬の風物詩となっています。2016年(平成28年)は11月11日(金)と11月23日(水)に、鷲神社(おおとりじんじゃ)・鷲在山長國寺(じゅざいさんちょうこくじ)を中心としたエリアで行われます。当日は、24時間、一日中露店が出ています。見逃せませんよ! 
ちょっと記事が長くなってしまったので、目次から必要な情報に移動していただければと思います。
 ▼目次
  1 「酉の市」の歴史
  2 浅草の酉の市
  3 2017年の酉の市は12年に1度のチャンス
  4 縁起熊手と熊手御守、その他の名物
  5 場所(地図)とアクセス方法
  6 営業時間、混雑具合と混雑を避けるコツ
  7 その他の見どころ
 ▼過去の浅草・酉の市の様子
  2016年11月:
   酉の市 かっこめを最短でいただく方法をご紹介!

※鷲神社の通常の社務所営業時間などの基本データはこちらの記事をご参照ください。
【浅草】「酉の市」発祥の地、鷲神社で「なでおかめ」をなでる!

「酉の市」の歴史

酉の市とは?

酉の市は、例年11月の酉の日に行われるお祭りのことです。関東地方では古くからあり、鷲神社、酉の寺、大鳥神社など、鷲や鳥とゆかりのある神社やお寺で年中行事として行われていたそうです。現在では大阪や名古屋など、関東以外でも開催されています。

 

酉の市の起源

酉の市の起源には諸説あります。酉の市を行う浅草・鷲神社では、日本武尊が東夷征討の際に、社に立ち寄って戦勝祈願をし、その後、志を遂げて帰り、神社前の松に武具の「熊手」をかけて勝ち戦を祝ったと伝えられています。このお礼のお参りが11月の酉の日にされたことから、この日を鷲神社例祭日と定めたのが「酉の市」の起源だといわれています。

 

酉の市の日程…一の酉、二の酉、三の酉って?

「酉の日」という言葉が出てきましたが、これは具体的には何日のことでしょうか? 実は、決まった日にちではないんです。十干十二支で日付を数えたときに、「酉」にあたった日付、それが酉の日です。2016年(平成28年)では11月11日(金)と11月23日(水)が11月の酉の日になります。2日分あるので、「今年は二の酉までだな」ということになります。ちなみに、2017年(平成29年)は11月6日、18日、30日の3日が酉の日で、「今年は三の酉まであるねぇ」ってやり取りがされるわけです
ちなみに、その昔は、11月の「一の酉」の日だけ「酉の市」がおこなわれていたようですが、江戸中期より賑わいが増してきたことで、次第に、二の酉、三の酉まで行われるようになったといわれています。

浅草の酉の市

酉の市は各地で行われていますが、中でも浅草の酉の市は有名です。浅草・酉の市は江戸後期の時代から著名な酉の市となっており、今では毎年70〜80万人以上が訪れ、熊手店は約150店舗、露店約750店舗と、日本一の規模を誇っています。浅草の酉の市がここまでの規模になったのには諸説ありますが、一つの寺社ではなく、隣り合う鷲神社と鷲在山長國寺、ふたつの”おとりさま”のご利益を受けられるため有名になったという説があります。他にも、近隣に遊郭(吉原)があり、酉の市の日には遊郭内が解放されたそうで、そのような地の利も加わって盛大に行われるようになったという説もあります。

2017年の酉の市は12年に1度のチャンス

2017年の酉の市は12年に1度のチャンスという話をご存知でしょうか? 12年に1度ですので、2017年を見逃すと、次は2029年です
鷲神社は、毎年行われる「酉の市」で「幟旗」を掲げています。この幟旗ですが、12年に1度、酉年のタイミングで新しいものへと交換されます。そして、12年間の酉の市が無事に執り行われるように見守ってきた古い幟旗が、その交換のタイミングで、お守りになるそうです。これを「勝幟守(しょうしまもり)」とか「勝札(かちふだ)」といって、その酉年の酉の市の際に、頒布されるのです。数に限りもあるそうですが、この縁起物は12年に1度しか手に入れるチャンスがないため、次の2017年の酉の市では、ぜひ手に入れたいですね!

縁起熊手や熊手御守、その他の名物

おかめや招福の縁起物を飾った「縁起熊手」

「熊手」を使って勝ち戦を祝ったという起源もあり、酉の市では熊手が縁起物として扱われています。立ち並ぶ露店では、熊手におかめや招福の縁起物を飾った「縁起熊手」が、たくさん売られています。いろいろな種類があり、見ているだけでも縁起が良くなりそうです。商売繁盛を願って、熊手は昨年のものより大きなものが良いとされているそうです。最近ではいろいろな種類、サイズのものがあり、値段も数千円〜数十万円とバラエティに富んでいます。

 

「縁起熊手」の粋な買い方

サラリーマンの私には縁遠い話ですが、商売繁盛のご利益があるといわれる「縁起熊手」には粋な買い方があるそうです。酉の市ではたくさんの露店が立ち並び、いたるところから威勢のいい値決め交渉が聞こえてきます。露店の方はいくらか値段をまけてくれるそうですが、その分はご祝儀としてお店に返す、というのが粋な買い方といわれています。お客さんは安く買えて、その分をご祝儀に出していい気分、お店はご祝儀が入っていい気分、というわけです。

 

私のおすすめは「熊手御守」

商売繁盛するに越したことはありませんが、自営業でもないし、大仰な熊手は必要ないな・・・と思ってしまうのは私だけでしょうか? でもご安心を! 実は、酉の市でしか用意されないお守りがあります。開運・商売繁昌を願った、小さな竹熊手に稲穂や札をつけた「熊手御守」です。私はこの「熊手御守」をお守りにかっていっています。これなら、スペースもそこまで取りませんし、熊手のつめがしっかり福を「かっこめ」してくれる感もありますし、お財布にも優しいです

 

熊手の飾る場所は?

お守りではありますが、熊手型ですし、できればちゃんとまつりたいですよね。もし神棚や仏壇がある場合はそこが一番良いでしょう。また、北向きは避けた方がいいそうです。

 

熊手の返し方は?

1年間福をかっ込んでくれた、昨年の熊手御守や縁起熊手は、長國寺山門前に熊手納め所がありますので、そこに納めることができます。そして次の1年間のための新たな熊手をもとめるのが良いとされます。

 

その他の名物品、唐の芋、黄金餅、切山椒

その他にも、浅草・酉の市ならではの名物があります。
八頭(はっとう)という大きな芋が売られていますが、これは「唐の芋(とうのいも)」とも呼ばれています。「子をふやし」「頭になる」という縁起物です。
黄金餅(こがねもち)は栗餅で、色が黄色、形が小判ににていることから、黄金餅は金持ちになれる縁起物として名物となりました。
また切山椒(きりざんしょ)が名物として売られていて、これを食べれば風邪を引かないといわれています。
残念ながら、唐の芋、黄金餅や切山椒を扱うお店は減ってしまっているようでうす。見かけた際は、縁起ものとして、ぜひためされてみてはいかがでしょうか。

場所(地図)とアクセス方法

下記が鷲神社と長國寺の場所です。それぞれ地図と住所をのせておきます。

鷲神社の場所

住所:東京都台東区千束3-18-7

 

長國寺の場所

住所:東京都台東区千束3-19-6

 

アクセス…車の場合

専用の駐車場はありせん。コインパーキングは周辺にありますが、当日の人出は70〜80万人にのぼるため、交通規制や渋滞の可能性もあります。公共交通機関は下記のとおりです。

 

アクセス…バスの場合

バスでお越しの際は、下記を参考にされてください。
・都バス 日暮里〜錦糸町 竜泉バス停下車 徒歩2分

 

アクセス…電車の場合

電車でお越しの際は、下記を参考にされてください。
・東京メトロ日比谷線『三ノ輪駅』下車徒歩9分
・東京メトロ日比谷線『入谷駅』3番出口下車徒歩7分
・つくばエクスプレス『浅草駅』下車徒歩8分
・東京メトロ銀座線『田原町駅』下車徒歩17分
・東京メトロ銀座線・東武伊勢崎線『浅草駅』下車徒歩20分
・都営地下鉄浅草線『浅草駅』下車徒歩22分
・JR線、『上野駅』入谷口出口下車徒歩25分

営業時間、混雑具合と混雑を避けるコツ

屋台の営業時間

平成28年(2016年)
・11月11日(金)→一の酉
・11月23日(水)→二の酉
開催時間:24時間
(各日とも、酉の日の午前零時にならされる「一番太鼓」を合図に始まり、終日(次の24時まで)酉の市が続きます。)

 

混雑具合と混雑を避けるコツ

当日は長蛇の列ができ、参拝するのに1時間以上かかることもあります。混雑を避けたい場合にはどうしたらいいでしょうか?
浅草寺を参拝して、それから酉の市にも行くという方が多いのかもしれませんが、浅草寺のある浅草駅方面から鷲神社へは長蛇の列ができます。しかし、反対側の三ノ輪駅からですと、比較的スムーズにいけることが多いようです。また、鷲神社にならばれている方が多く、長國寺側は比較的スムーズなことが多いようです。参考にされてみてください。

その他の見どころ

浅草・酉の市では、たくさんの露店、縁起熊手、熊手御守のほかにも、見どころがいろいろあります!

 

威勢のいい掛け合い!

酉の市では、あちこちでお客さんとお店との威勢のいい掛け合いがあり、手締めの音や歓声が湧きあがっています。江戸っ子の粋な賑わい、雰囲気をお楽しみください! 

 

「大熊手」

酉の市にいったらぜひ見てほしいのが「大熊手」です。酉の市の入口で、大きなおかめの面が参拝者を迎えてくれます。

 

「なでおかめ」

「なでおかめ」も酉の市の見どころの一つです。鷲神社の社務所入り口にあります。大きなおかめの面なのですが、なでると恋愛運がアップするとか。ぜひなでてかえってくださいね!
※「なでおかめ」は、平成27年の酉の市より、事故回避・混乱防止のため、披露中止となっています。ご注意ください。

あなたにおすすめの記事

おすすめのまとめ記事

浅草の一年間のイベントを月別にまとめています。浅草観光の参考になったらうれしいです! ぜひ浅草に遊びに来てください!
【浅草】一年間のイベント・行事一覧

 

実は、ふくろうカフェ激戦区の浅草地元民が各店の見どころを紹介します!
【浅草】浅草でおすすめのふくろうカフェ4店舗の見どころを紹介!
浅草,ふくろうカフェ

 

近くのおすすめグルメ

近くにカルボというパスタ屋さんがあります。焼きカルボナーラはここだけの味です!
【浅草】「カルボ」のスパゲッティでがっつりランチ!
浅草,牛角

スポンサーリンク