かっぱ橋道具街のすぐ側にある矢先稲荷神社、読み方は「やさきいなりじんじゃ」です。住宅街の中にありとても静かで、白く綺麗な拝殿、緑の絡まる手水舎、ほどよくひらけた境内など、とても落ち着く空間です。拝殿の天井画「日本乗馬史」も有名。浅草名所七福神の福禄寿様も祀られています。
▼目次
1 御由緒
2 ご利益
3 アクセス、行き方、場所、地図
4 社務所営業時間
5 境内の様子
6 例大祭
7 御朱印
8 浅草名所七福神
御由緒
矢先稲荷神社は、江戸の三十三間堂の守護のために、稲荷大明神を勧請し、寛永19年(1642年)に建立されたものです。江戸の三十三間堂は、市民の安全を願い、武道の修練のために三代将軍徳川家光が建立したものですが、京都の三十三間堂で通し矢が流行したのをうけ、江戸の三十三間堂でも射技研鑽のため、通し矢が行われました。神社の場所が、三十三間堂の通し矢の的の先であったことにちなんで、「矢先」稲荷神社と呼ばれるようになったといわれています。
ご利益
お稲荷さん(稲荷神)として広く信仰されている、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)を御祭神として祀っています。
創業・学業・人徳の成就、武運長久などにご利益があると言われています。
アクセス、行き方、場所、地図
かっぱ橋道具街から、少し上野方面に入った住宅街の中にあります。最寄り駅は銀座線の駅になりますが、田原町、稲荷町からでも、徒歩7、8分ほどでつきます。田原町、稲荷町の中間くらいで、住宅街に突然鳥居が現れます。
地図と外観は下記をご参照ください。
住所:東京都台東区松が谷2-14-1
参拝者用の駐車場はないようなので、ご注意ください。
社務所営業時間
社務所営業時間 |
9:00〜16:00 |
---|---|
社務所電話番号 |
03-3844-0652 |
社務所営業時間などについての詳細は、社務所にご確認ください。
境内の様子
鳥居をくぐり境内に入ります。境内はそんなに大きくありませんが、住宅街にあって、ほどよくひらけた空間。
手水舎
拝殿に向かう前に、まずは身を浄めます。
拝殿
寛永19年(1642年)の建立後、元禄11年(1698年)の大火事、勅額火事によって矢先稲荷神社は焼失されてしまいます。三十三間堂は、新たに深川にたてられることになりましたが、矢先稲荷神社は、すでにこの土地の信仰をあつめており、現在地にて再建することになったそうです。
白を基調とした、とてもきれいな拝殿です。
日本乗馬史
矢先稲荷神社では拝殿に上がることできます。矢先稲荷神社の拝殿は、天井一面の天井画「日本乗馬史」で有名です。写真OKだったので、撮らせていただきました。
歴史上の有名な人物が馬に乗っている絵が、時代ごとに100枚、天井に敷き詰められています。入り口には絵の案内もあり思わず見いってしまいます。この内のいくつかは、映画「ラストサムライ」の公式ガイドブックで使われたそうです。
拝殿まで入れる神社はたまにありますが、矢先稲荷神社の拝殿は、物音ひとつなく、空気が心地よく張りつめていて、気持ちがとても静かになりました。
例大祭
矢先稲荷神社では、例大祭も有名です。
例大祭は、二年に一度、6月14日、15日に近い土曜、日曜に行われます。日曜日の正午より本社神輿の渡御があり、18時頃に宮入することが多いそうです。馬にゆかりのある矢先稲荷神社らしく、過去には、宮司の乗った馬が神輿の行列に続いたこともあるそうです。
御朱印
拝殿の右手に社務所があり、御朱印をいただけます。御初穂料300円をおさめて、矢先稲荷神社の御朱印をいただきました。
浅草名所七福神
矢先稲荷神社は、浅草名所(などころ)七福神のひとつ、福禄寿の御朱印もいただけます(300円)。
※2016年11月の情報です。営業時間や価格などの情報は変更されている場合があります。
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